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男性社員が育休を取得してみて

スタッフプロフィール

新津 圭祐
北九州出身。2016年、ウェブ制作を専門とする「株式会社ディーゼロ」に入社。2児の父親。妻とフジロックに行ったとき、帰りたくないと駄々をこねて怒られるくらい音楽が好き。特にRadioheadの大ファン。

育児休業を申請するまで

長女が2歳の時、第2子の妊娠がわかりました。その当時私は帰宅が遅く、長女が産まれた後も妻が日々奮闘している姿を見ていることしかできませんでしたが、専業主婦とはいえ、妻が一人で長女と産まれてくる子どもの面倒をみるのは大変そうで不安がありました。これから先、どうやって子どもたちを育てていくのか妊娠中から妻と何度も話を重ねていく中で、私が育休を取ることにしました。

里帰り出産をした妻が長男を出産し、自宅に戻ってきた2019年5月に育休を1か月間取得、さらに職場復帰後の1か月間は時短勤務を申請しました。上司は自身にも子どもがいて大変さを理解していたため、「そうかそうか、とうとう男性からもきたか」とすんなり受け入れてくれました。

子どもと向き合う生活

育休中は、私が長女、妻が長男と、ある程度担当を分担していました。それまでは土日しか家にいなかったのに、長女が公園に行きたいと言えば連れて行くなど、子どもとべったりの生活でした。長女の世話や子どもたちをお風呂に入れる他、食事作りや皿洗い、洗濯もしていました。長男が夜泣きをした時は一緒に起きて大変だった反面、子育てしていることを実感できる場面でもあり嬉しかったです。私はせっかちなので、子どもにもすぐに答えを出してしまいがちでしたが、子どもが結論を出すまで待つ妻の姿を見て参考にしました。また、おしゃべりができない時期の子どもとのコミュニケーションは、自分の考えをうまく伝えるためのトレーニングとなり、仕事にも生かされています。

育休は短かったので、仕事に対する不安はあまりありませんでした。同じ1か月でも、時短勤務中の方が仕事と家庭の両立で大変でした。他のスタッフよりも終業時間が早いため仕事を切り上げるタイミングに難しさがありましたが、一人で仕事を抱え込みすぎないよう工夫し、どうしたら仕事が早く片付くか効率を意識するようになりました。

人生で仕事から離れ、子どもと一緒に過ごせる機会はそうありません。育休を通して、人を育てることの大切さを知ることができ、家族で一緒に食卓を囲むことも増えました。パートナーと共に子どもを育む男性がもっと増え、広がっていくといいと思います。

withコロナの働き方

新型コロナウィルスの感染が拡大し、緊急事態宣言中は全社員がリモートワークとなりました。私たちの仕事は、パソコンやアプリケーションがあれば場所を選ばないため、オンライン会議やメールを使って仕事を進めていけます。通勤や移動の時間がなくなったことで効率が良くなり、終了後すぐに家族と過ごせるようになりました。自分が生きている間に、このようなことが起きるとは思っていませんでしたが、これからは人とのコミュニケーションにおいても対面かオンラインかを自由に選択できるようになるなど、今までの当たり前が変わって、働きやすい社会となるといいと思います。

 出典元:Amikas Voice 03